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ピロリ菌
ピロリ菌とは
ピロリ菌は胃の中に生息する細菌で1983年にオーストラリアのウォレンとマーシャルによって発見されました。それまでは胃の中は酸性で細菌は存在しないと言われていて世の中の医者はそういう風に信じていました。ウォレンとマーシャルは2005年にノーベル医学生理学賞を受賞しております。ピロリ菌は特殊な酵素を持っておりアンモニアを発生させて胃酸から身を守っているため胃の中で生き続けます。
胃の違和感がしばらく続く場合にはピロリ菌が関係している可能性があります。
ピロリ菌の検査
ピロリ菌検査方法
- 内視鏡検査
- 内視鏡で胃の組織の一部を摂り検査します。
- 尿素呼気試験方法
- 呼気(吐き出した壱岐)を採取して調べる方法です。ピロリ菌がもつウレアーゼの働きで作られる二酸化端(CO2)の量を調べます。
- 抗体測定法
- 尿や血液のピロリ菌に対する抗体の有無を調べる方法です。
- 抗原測定方法
- 糞便中のピロリ菌抗原の有無を調べる方法です。
ピロリ菌治療
現在のピロリ菌の検査は胃内視鏡を行って胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃潰瘍瘢痕、十二指腸潰瘍瘢痕、胃炎の診断をされた時に初めて保険でピロリ菌検査を行えることになっております。
一次除菌はPPIという胃薬と2種類の抗生剤を7日間内服する方法です。
除菌治療後にピロリ菌がいなくなったかどうかの判定は1力月以上経過してから尿素呼気試験という方法で行います。一次除菌の除菌率は70~80%ですが、喫煙者では50%以下というデータがあります。
除菌できなかった方は二次除菌を行います。二次除菌は一次除菌の薬のうち抗生剤を1種類変更したものになります。二次除菌の除菌率は90%です。ここまでは健康保険にて行えます。
一次・二次除菌で除菌できない方が2~3%残ります。三次除菌は大学病院などの施設で研究的に行われております。おもにPPIと数種類の抗生剤を内服する方法です。当院でも三次除菌希望者には自費診療でありますが、柔軟に対応しております。
ピロリ菌と検査、治療の説明動画
動画にてピロリ菌の検査と治療の説明を行っています。